福島菊次郎死去！戦後の激震を撮り続けた写真とは？経歴を調べてみた

報道写真家の福島菊次郎さんが

9月24日94歳で亡くなられたそうです。

死因は脳梗塞だそうです。

 

心からお悔やみ申し上げます。

 

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福島菊次郎さんについて

どのような写真を撮り続けていたのか？

経歴などを調べてみました。

 

福島菊次郎さんってどんな人？

1921年3月15日山口県下松市に生まれ、

1944年春に出征し、広島西部第10部隊に

配属され、弾薬や物資を馬で運搬する任務に

就いていたそうです。

訓練中に馬に蹴られ骨折したため除隊となったそうですが

1945年春に再招集され、7月31日から日南海岸の砂浜に

掘った穴に身を潜め、8月15日終戦を迎えたそうです。

8月末に復員し、時計店を開き時計修理や

写真現像の仕事をはじめられたんだそうです。

1945年暮れに結婚されています。

その後原爆被災者の記録を主に戦後の激震の

写真を撮り続け多数の写真集や書籍を

発売されています。

1960年　離婚されています。

1961年　プロの写真家となる。

1982年　瀬戸内海の無人島に入植し自給自足をする。

1987年胃がんがみつかり治療しながら

写真集を刊行されています。

2001年以降は急性膵炎、大腸ポリープ、

前立腺癌、胆嚢結石など高齢に伴う

病気を患ったそうですが

2011年に発生した福島第一原子力発電所の

事故を機に再び活動を続けていたようです。

「余命はあと一年　生きたらあともう一年」

「この国を攻撃しながら、保護を受けることは

できない」として年金は受け取っていなかった

そうです。

 

日本写真評論家協会賞特別賞受賞の裏側に

1960年　日本写真評論家協会賞特別賞を

受賞されている福島さん

広島に投下された原爆の被災者の10年に

およぶ困窮生活を活写した作品

「ピカドン ある原爆被災者の記録」で

受賞されたそうなんですが、

その裏には、被爆者の凄惨な生活上京を

間近に見続けたことで幻聴や幻覚に

襲われ、精神衰弱の診断を受け精神科に

３か月入院してたそうです。

時計店の経営も傾き、離婚されたようです。

 

賞を受賞するほどの作品の裏には

それだけ大変な思いを経験されて

いたようです。

離婚された福島さんは、３人のお子さんを

連れて上京しプロの写真家となったそうです。

 

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「日本の伝説」となった福島菊次郎さん

福島菊次郎さんのキャリアは

敗戦直後、ヒロシマでの撮影に

始まり、激震の戦後・日本の

真実を伝えるために手段を選ばず

レンズを向けて来られてきたようです。

東日本大震災が発生し福島第一原発事故

を受け、福島さんは真実を求め

最後の現場に向かったそうです。

ヒロシマからフクシマへ

権力と闘い続けた老いた写真家は

「日本の伝説」となったそうです。

 

戦前に生まれ、二度の招集を経験され

終戦後の日本にレンズを向けて来られて

また、福島第一原発事故の真実を

求め・・・

写真の中に秘められることは

奥深いのでしょうね。

 

戦争の経験のない人が多い現在

貴重な写真をたくさん残して

くれたのだと思います。

 

長い間お疲れ様でした。

安らかにお眠り下さい。

 

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