進行性乳がんの原因は？トリプルネガティブとは？生存率は？

公開日： 2016/06/10 : 最終更新日：2016/09/22 病気・治療, 芸能進行性乳がん、原因

進行性乳がんとは？

乳がんの中でも、進行性の乳がんと

いわれる乳がんとはいったいどんなもの

なのでしょうか。

進行性乳がんとは、乳がんが進行した状態の

ことで、局所進行性乳がんのステージⅢ、

転移性乳がんのステージⅣの炎症性乳がんの

ことを指します。

乳がんの発症の多くは、40代や50代の女性で、

35歳以下は3％以下と少ないです。

35歳以下で乳がんを発症した場合は、

若年性乳がんと呼ばれています。

20代や30代前半で乳がんになった場合は、

進行はかなり早いという特徴があります。

しかも再発の可能性も高いです。

中間期乳がんの特徴は？検診を受けてるからと安心してはダメ！

原因は？

・遺伝の影響

血縁者に乳がんになった人がいる場合、

リスク度は高まります。

・女性ホルモン「エストロゲン」の影響

昔に比べると、最近では栄養状態が良くなって

いるため、女性の月経期間が長くなっています。

そのために、エストロゲンの作用を受ける期間が

長くなり、がん発生に影響を与えていると

考えられています。

妊娠・出産経験のない人は、経験のある人に比べ

エストロゲンの影響を受けやすいといわれていて

がん発生リスクが高くなります。

出産年齢の高齢化でエストロゲンの影響を

受けやすいと言われています。

エストロゲンの分泌のピークである10～20歳代に

妊娠・出産の経験でエストロゲンの影響を受けにくく

なるといわれています。

・食生活の欧米化

動物性脂肪摂取量の増加が問題視されて

いるようです。

最近、がん抑制遺伝子と呼ばれる

乳がんの発生を抑える特殊な遺伝子が

見つかり、乳がんにかかる人の多くは

この遺伝子が欠損していることが

わかってきています。

乳がん発生の遺伝子要因が次第に

解明されつつあるようです。

トリプルネガティブって何？

小林麻央さんは進行性乳がんだと

いうことが判明されましたが、

1年8ヶ月という時間が経過している

ということで「トリプルネガティブ」の

可能性があると言われています。

トリプルネガティブって耳にしたことが

なかったので調べてみました。

トリプルネガティブとは、ホルモン治療に

有効な3つの受容体（エストロゲン、プロゲステロン、

HER2)を持たない乳がん。

乳がん全体の10～15％の割合で

がんの進行が速いケースが多いようです。

一般的な治療は、手術と化学療法です。

腫瘍が大きかったり

がんのある場所が切除しづらい場合に

抗がん剤などをつかい、患部を小さくして

取り除く治療をするケースが多いようですが、

一般的には、1コース1ヶ月ほどかかるの治療を

4～6コース行うようで、4ヶ月から半年程度

だそうですが、効果が見られない場合は

その倍の期間がかかるので1年くらいかかる

こともあるようです。

小林麻央さんの場合は、すでに1年半以上

経過しているにもかかわらず

手術はされていないとのことなので

抗がん剤の効果があるのか判明する前に

がんが進行してしまい手術ができないか

抗がん剤の効き目が遅いために治療が

長引いているのかという可能性があるようです。

トリプルネガティブは細胞分裂が速いため、

進行しやすい特徴があります。

乳がんに効果的なホルモン療法や分子標的薬

が使えないため治療法が限定され

通常のがんよりも再発しやすく予後不良に

なりやすいといわれています。

生存率について

乳がんの5年生存率はステージにより

大きく異なります。

進行性の乳がんの場合は、ステージⅢかⅣ

となります。

ステージⅢ　5年生存率：66％～76％

ステージⅣ　5年生存率：34％

となっていますが、治療の効果によって

変わってもきます。

乳がんの転移の場所は？末期の症状や治療法や副作用について！

まとめ

小林麻央さんの病状は、

海老蔵さんもいっていたように

深刻な状態ではあるようですが、

医学は進歩していますし、

抗がん剤の効果がみられて手術で

腫瘍を取り除くことができると

信じています。

最近では、北斗晶さんや生稲晃子さんも乳がんの

手術を受け現在辛い闘病をされています。

小林麻央さんも頑張ってほしいと思います。

がんはなんといっても早期発見が

一番です。

定期的に検診に行かれることと、

少しでも異変があればすぐに医療機関を

受診されることをおすすめします。

最後までお読みいただきありがとうございました。